EVENTイベント情報
第24回JATOアスレティックトレーニングシンポジウム2024
概要
JATOは、2024年3月2日・3日に、第24回JATOアスレティックトレーニングシンポジウム2024を開催いたします。コロナ禍の終息を機に、脊柱と呼吸の相互作用に焦点を当て、「胸椎・頚椎・呼吸へのアプローチ」をメインテーマに、専門家の手法や介入がフィジカルパフォーマンスに与える影響を解明します。対面での講義に焦点を当て、ハンズ・オンで学ぶ環境で実践的な知識や技術の習得を予定しています。(海外講師の講義&実技は日本語通訳あり)
また、特別講演では現在ご活躍が著しい日本のバスケットボール界に関わるアスレティックトレーナーをお招きし、スポーツ医科学スタッフの観点から見る現日本代表チームの強さと選手のサポートについてパネルディスカッション形式でご登壇頂きます。
様々な分野の専門家から学ぶ貴重な機会となります。マニュアルアプローチからパフォーマンス向上まで、アスレティックトレーナーの幅の広さを活かした内容です。※海外講師には日本語通訳(講義:同時通訳、実技:逐次通訳)が入ります。
お申し込みはこちらから
https://pro.form-mailer.jp/fms/de3ac6cf303062
(注:システムエラーのため、ページ下の申込フォームは使用しないでください。)
詳細情報
イベント名 | 第24回JATOアスレティックトレーニングシンポジウム2024 |
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主催者 | 一般社団法人 ジャパン・アスレティックトレーナーズ機構 |
開催日時 | 2024年3月2日(土)09:45〜17:00、3月3日(日)09:30〜17:45 |
対象 | アスレティックトレーナー(BOC-ATC、JSPO-AT、など)、 理学療法士、柔道整復師、鍼灸師、看護師、医師、スポーツ医療に関わる者、 健康運動実践指導者、健康運動指導士、 NSCA有資格者(CSCS、CPT)、JATI有資格者(ATI、など)、 ストレングスコーチ、パーソナルトレーナー、その他各種トレーニング指導者、その他各種運動指導に携わる者 ※上記を目指している学生もご参加頂けます |
CEU(単位) | BOC : 最大 10.0 CEUs 《1日目:5.5 CEUs、2日目:4.5 CEUs》 NSCA: 最大 1.15 CEUs 《1日目:0.55 CEUs、2日目:0.6 CEUs》 JATI: 最大 1.5単位《1日目:0.75 単位、2日目:0.75 単位》(追加申請中) ※1.申請中の為、単位数の変更が生じることがあります。付与が確定しているものではありません。 ※2.BOCのCEUの付与はJATO会員のみが対象となります。ご希望の場合は、ぜひ、この特別な機会にJATO会員になることをご検討ください。JATOのビジョンや活動に共感し、応援してくださるATCの皆様のご入会を心よりお待ちしています。 |
定員 | 100名 |
場所 | 龍谷大学深草キャンパス 22号館3階 https://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/traffic/t_fukakusa.html 所在地:〒612-8577 京都市伏見区深草塚本町67 最寄駅: JR奈良線「稲荷」駅下車、南西へ徒歩約8分 京阪本線「龍谷大前深草」駅下車、西へ徒歩約3分 京都市営地下鉄烏丸線「くいな橋」駅下車、東へ徒歩約7分 最寄りのバス停:市バス 龍谷大学前 |
申込期限 | 【会員限定早割申込期間】 2023年12月16日〜2024年1月31日まで延長 【会員通常申込期間】 2024年2月1日〜2月27日 【一般・学生通常申込】 2023年12月16日〜2024年2月27日 |
持ち物 | ■実技がございますので、動きやすい服装でお越しください。 ■両日共にお弁当をご用意いたしますが、アレルギーなどがございましたらご自身でのご持参をお願いいたします。 |
参加費用 | 参加費詳細をご覧ください。 |
支払い方法 | 銀行振込またはクレジット決済 |
申し込み方法 | 下記URLをクリックしお申込ください。 https://pro.form-mailer.jp/fms/de3ac6cf303062 (注:システムエラーのため、ページ下の申込フォームは使用しないでください。) |
参加費詳細(全て税込価格) | 【JATO会員】 ●JATO会員限定早割特別価格(両日のみ):17,000円 ●通常価格(両日):19,000円 ●通常価格(単日)1日目(3月2日)のみ:12,500円 ●通常価格(単日)2日目(3月3日)のみ:10,000円 【一般】 ●通常価格(両日):21,000円 ●通常価格(単日)1日目(3月2日)のみ:14,500円 ●通常価格(単日)2日目(3月3日)のみ:12,000円 【JATO学生会員・一般学生】 ●通常価格(両日):10,000円 ●通常価格(単日)1日目(3月2日)のみ:7,500円 ●通常価格(単日)2日目(3月3日)のみ:6,000円 ※ 一般=JATO会員ではないATC及び医療従事者や業界関係者(医師、看護師、鍼灸師、柔道整復師、アスレティックトレーナー、S&Cコーチ、パーソナルトレーナーなど)を指します。 ※BOC-ATCの方で一般でお申し込みの場合、CEUの発行はございません。CEU付与をご希望の場合はJATO会員へご入会ください。 ※ BOC-CEUの発行はJATO会員のみが対象となります。この機会に新規ご入会された場合は、CEU付与の対象となります。 |
キャンセルポリシー | 1. キャンセルに伴うご返金は、以下の通りといたします。 □ 全額返金:2週間前(~2024年2月16日)までのキャンセル □ 参加料の50%を返金:2週間前以降、1週間前(2024年2月17日~2月23日) □ 返金なし:1週間前以降(2024年2月24日~) 2.1週間前以降のキャンセルの場合を除き、下記のキャンセル手数料がかかりますのでご了承ください。 銀行振込の場合: 550円(キャンセル手数料)を差し引いた金額を返金致します。 クレジット決済の場合:参加費の3.6%(キャンセル手数料)を差し引いた金額を返金致します。 3. 天候、災害、事故などにより受講者の安全確保を目的として当団体が独自の判断で開催を中止した場合、参加費(上記キャンセル手数料を差し引いた額)を払い戻し致します。 4. 当団体の責に帰すべき事由により、実施が不可能となった場合は、受講者へ参加費を払い戻し致します。その際の振込手数料は当団体が負担致します。 5.お申し込みのキャンセルについては、registration@jato-trainer.orgまでメールにてご連絡いただきますようお願い致します。 |
注意事項 | ■ Dr. Jill Mannersの講義/実技は英語で行われますが、逐次通訳が入ります(講義と実技では少し形態が変わります)。 ■ Dr. Jill Mannersの講義は英語で行われますが、配布資料には日本語訳が入ります。 ■ Dr. Jill Manners の講演は実技がございますので、動きやすい服装でお越しください。 ■ BOCのCEUの付与はJATO会員のみが対象となります。ご希望の場合は、ぜひ、この特別な機会にJATO会員になることをご検討ください。JATOのビジョンや活動に共感し、応援してくださるATCの皆様のご入会を心よりお待ちしています。 ■ 申請中のCEUsは、変更が生じることがあります。 ■ 両日共にお弁当をご用意いたします。 当日の注意事項 ■ 飲食は指定の場所のみで行ってください。 ■ シンポジウム当日には写真/映像の撮影を行います。写真はJATO News Letterやホームページに掲載される可能性があります。撮影を希望されない方はご連絡ください。 ■ CEUを受け取る際には、身分証明書の提示が必要ですので、ご用意ください。 ■ セミナー中の撮影・録画・録音は禁止致します。 ■ CEUsの付与にはセミナーを全てご参加頂く必要がありますのでご了承ください。 ■ お申し込みのキャンセルについては、registration@jato-trainer.orgまでメールにてご連絡いただきますようお願い致します。 |
講師紹介 | Jill Manners 氏 University of Georgia Athletic Training Program Director 【略歴】 マナーズ博士はジョージア大学の教授、アスレティックトレーニングプログラムディレクター。 Ithaca Collegeでアスレティックトレーニングとエクササイズサイエンスの学士号、West Virginia Universityでアスレティックトレーニングの修士号、Western Carolina Universityで理学療法士の修士号、およびTexas Tech University Health Science Centerで理学療法士の博士号を取得。 現職の前には、Salisbury University、Western Carolina University、およびMoravian Universityなど、様々な大学で教鞭をとり、臨床教育コーディネーターやプログラムディレクターを歴任した。 また、Dr. Mannersは、様々な臨床現場でアスレティックトレーナーおよび理学療法士として活動。 彼女は多数の論文や書籍を執筆し、国内外の専門会議で発表している。その広範な経験と知識をもとに、脊柱と胸郭に対するマニュアルアプローチに焦点を当て、専門的かつ実践的な講義を提供する。 Manners氏の講義・実技は、日本語通訳がございます。ATCではない参加者の皆さんにも安心して受講いただけます。 通訳: ギブリン 奈央子 氏 JATO理事|ウィスコンシン大学ラクロス校 准教授 大貫 崇 氏 BP&CO. | 呼吸専門サロン「ぶりーずぶりーず」店主 大阪大学大学院医学系研究科 特任研究員 【略歴】 大貫崇氏は、アスレティックトレーニングの分野で幅広い経歴を有する呼吸の専門家。 タウソン大学運動学部アスレティックトレーニング学科を卒業後、フロリダ大学大学院で応用運動生理学の修士号を取得。 MLBテキサスレンジャースでのインターンやNBA D-Leagueのフォートワース・フライヤーズでヘッドアスレティックトレーナーとして経験を積み、理学療法クリニックにおいてアスレティックトレーナーとして、ニューヨークやテキサスで計5年間勤務した後、MLBアリゾナ・ダイアモンドバックスのマイナーリーグアスレティックトレーナーとして契約。 帰国後は、PRIジャパン教育コーディネーターとして活動し、PRT(Postural Restoration Trained)の資格を受けるなど、呼吸に特化した研究に深く携る。 その後、Improve KYOTO契約アスレティックトレーナー、大阪大学大学院医学系研究科スポーツ医学教室にて特任研究員として所属。 2022年には「呼吸専門サロン ぶりーずぷりーず」をオープンし、現在は法人向け呼吸コンサルティング事業を展開している。豊富な経験と専門知識をもとに、企業研究や商品開発などにも取り組んでおり、呼吸の重要性を広く普及させるために尽力している。 寺田 昌史 氏 立命館大学 スポーツ健康科学部 講師 【略歴】 アスレティックトレーニングの分野で研究者としての経歴を有する立命館大学 スポーツ健康科学部の講師。 2008年にネブラスカ大学カーニー校(UNK)でアスレティックトレーニングプログラムを修了し、BOC-ATCの資格を取得。 その後、オハイオ州立トレド大学で修士課程と博士課程を修了し、ケンタッキー大学でポストドクトラル(博士課程修了の研究者)として研究に従事。 その後、ユーススポーツを中心にアスレティックトレーナーとして活動し、2016年に立命館大学に助教として着任。身体活動に伴う心身の健康状態の悪化を最小限にし、身体活動のメリットを最大限に引き出すことで、人々の健康寿命の延伸や生きがい、ウェルビーイングの創出に貢献することを研究者としてのキャリアゴールとして掲げている。 主な研究業績: 「Quantifying Brain White Matter Microstructure of People with Lateral Ankle Sprain」など 佐藤 晃一 氏 日本バスケットボール協会 スポーツパフォーマンスコーチ|アスレティックトレーナー 【略歴】 1971年、福島県郡山市生まれ。東京国際大学教養学部国際学科、イースタンイリノイ大学卒業。アリゾナ州立大学大学院キネシオロジー研究科バイオメカニクス修士課程修了。同大アシスタントアスレティックトレーナー、講師。Athletes' Performance、Levi Jones、 NBAワシントン・ウィザーズ(リハビリテーションコーディネーター 2008~12年)、NBAミネソタ・ティンバーウルブズ(スポーツパフォーマンスディレクター13~16年6月)を経て、2016年から日本バスケットボール協会で活動。現在は日本バスケットボール協会アスレティックトレーナー・スポーツパフォーマンスコーチとして活動中。JBAに就任後、コロナ禍の中で協会、リーグの対策を整え、東京オリンピックでの女子銀メダル、そして男子のパリオリンピック出場権獲得に多大なる貢献とリーダーシップを発揮した。 一柳 武男 氏 日本バスケットボール協会 男子代表ヘッドアスレティックトレーナー 【略歴】 愛知県出身。高校卒業後、渡米。アラバマ大学でアスレティックトレーニング学士号を取得。その後サウスカロライナ大学でアスレティックトレーニング修士号を取得し、その後同大学にて理学療法の博士号を取得。アメリカでは大学、NFL,NBAなどでアスレティックトレーナーとして活動。2017 年に帰国し、同年 4 月より日本代表男子バスケットボールの専任アスレティックトレーナーとして活動。現在は日本代表男子バスケットボールのヘッドアスレティックトレーナーとして活動。東京オリンピック前から強化に努め、スタッフとして、2023年のワールドカップでパリオリンピックの出場権獲得に多大なる貢献をもたらす。 山口 大輔 氏 東京医科歯科大学スポーツサイエンスセンター 副サイエンスセンター長 【略歴】 2007年より米国プロバスケットボール協会(NBA)サンアントニオ・スパーズのアス レティックトレーナーとして勤務し、2014年にチームは NBA チャンピオンとなった。 2015年に日本帰国。以降、東京医科歯科大学スポーツサイエンスセンターにて、トレー ニングプログラムの開発・研究とアスリートの指導を行っている。2021年〜2023 年3月には「アシックス・スポーツ教育プロジェクト」の傷害予防エキスパートとして学 校教育や部活動における運動指導と教育を進める。 2022年に PLAYxMOVE を発足。「コーチングで個性を伸ばす」をテーマに日々活動中。 |
プログラム |
【3月2日(1日目)】(海外講師の講義&実技は日本語通訳あり) 09:00-09:45. 《受付》 09:45-10:45. 《講義1》 Jill Manners 氏 (逐次通訳:ギブリン 奈央子 氏) 「Overview of therapeutic management of the thoracic spine and costovertebral joints」 『胸椎と肋椎関節の治癒に効果的な戦略の概要』 11:00-12:30. 《講義2- Session 1》 大貫 崇 氏 「胸郭可動域改善ホームプログラムを手渡す前に知っておきたい呼吸の本質と実践」 11:00-12:30.《実技1- Session1》 Jill Manners 氏 (逐次通訳:ギブリン 奈央子 氏) 「Manual therapy techniques of the thoracic spine/costovertebral joints」 『胸椎と肋椎関節の徒手介入』 12:30-13:45. 《昼食》 13:45-15:15. 《講義2- Session2》 大貫 崇 氏 「講義2-S1と同じ」 13:45-15:15. 《実技1- Session2》 Jill Manners 氏(逐次通訳:ギブリン 奈央子 氏)「実技1-S1と同じ」 15:30-17:00. 《講義3》 佐藤 晃一 氏 「Unleashing the power of athletic trainers」 17:15-18:15. 《学生トレーナーセミナー》一柳 武男 氏 17:30-18:15. 《JATO総会》(JATO会員のみ) 18:30-20:00. 《懇親会》 @龍谷大学内カフェテリア 【3月3日(2日目)】(海外講師の講義&実技は日本語通訳あり) 08:30-09:15. 《 特別企画龍谷大学施設ツアー》 09:00-09:30. 《受付》 09:30-11:00. 《特別講演》 佐藤 晃一 氏、一柳 武男 氏、山口 大輔 氏 「アスレティックトレーニングスタッフの観点から見たチームの強さの鍵と選手のサポート」 11:15-11:45. 《講義4》 Jill Manners 氏 (逐次通訳:ギブリン 奈央子 氏) 「 Overview of therapeutic management of the cervical spine」 『頚椎の治癒に効果的な戦略の概要』 11:45-13:00. 《昼食》 13:00-15:00. 《講義5- Session 1》 寺田 昌史 氏 「Well-breathing:横隔膜機能と呼吸機能の改善を軸とした足関節捻挫及び慢性足関節不安定症のマネジメント」 13:00-15:00. 《実技2- Session 1》 Jill Manners 氏 (逐次通訳:ギブリン 奈央子 氏) 「 Manual Therapy Techniques of the Cervical Spine」 『頚椎の徒手介入』 15:00-17:30 《休憩》 15:30-17:30. 《講義5- Session 2》 寺田 昌史 氏「講義5-S1と同じ」 15:30-17:30. 《実技2- Session 2》 Jill Manners 氏 (逐次通訳:ギブリン 奈央子 氏)「実技2-S1と同じ」 |
講義概要 | 講師:Jill Manners 氏 【講義1:テーマ】 「Overview of Therapeutic Management of the Thoracic Spine and Costovertebral Joints」 「胸椎と肋椎関節の治癒に効果的な戦略の概要」 《概要》 アメリカでは最新のCAATE教育標準の一部として関節のモービリゼーションとマニピュレーションの指導がATカリキュラムに含まれています。しかし、現在日本で活動されている多くのATはこの教育標準が導入される前にカリキュラム卒業された、またはカリキュラムでも十分に学ぶ機会がなかった可能性もあります。特に胸椎・肋椎骨関節の治療及びマネージメント方法はカリキュラムで学んだとしても、臨床経験が比較的少ないせいかATには得意分野とは言えないかもしれません。胸椎・肋椎骨の正しい動作は激しい運動だけでなく日常生活及び普段の呼吸の機能にも重要です。今回の講義では、まず胸椎と肋椎骨関節の構造及び機能の復習、そして関節運動学と骨運動学の復習を行います。その後、関節可動性を向上するためのリハビリ方法、特にどのようなマニュアルセラピー技術ををどう用いるべきか紹介します。 【実技1:テーマ】 「Manual Therapy Techniques of the Thoracic Spine/ Costovertebral Joints」 「胸椎と肋椎関節の徒手(マニュアルセラピー)技術」 《概要》 実技を用いてレクチャーで紹介されたマニュアルセラピー技術を練習します。特に、助骨のモービリゼーション、胸椎のモービリゼーション、そしてマッスルエナジーテクニックを主に指導します。 【講義4:テーマ】 「Overview of therapeutic management of the cervical spine」 「頚椎の治癒に効果的な戦略の概要」 《概要》 アメリカでは最新のCAATE教育標準の一部として関節のモービリゼーションとマニピュレーションの指導がATカリキュラムに含まれています。しかし、現在日本で活動されている多くのATはこの教育標準が導入される前にカリキュラム卒業された、またはカリキュラムでも十分に学ぶ機会がなかった可能性もあります。頚椎は解剖学的に人体で一番複雑な部位と考えられます。このため、頚椎のケアやマネージメントも複雑なケースが多くあります。今回の講義では最初に頚椎の解剖学及び機能、そして骨運動学・関節運動学の復習を行います。次に頚椎の可動性向上のためのリハビリ方法及びマニュアルセラピー技術方法を講義します。最後に、頚椎のマニュアルセラピー技術において研究に基づいたエビデンスと実際にクリニックなどの現場で得られる経験とのギャップについて講義します。 【実技2:テーマ】 「Manual Therapy Techniques of the Cervical Spine」 「頚椎の徒手(マニュアルセラピー)技術」 《概要》 実技を用いてレクチャーで紹介された頚椎のマニュアルセラピー技術を練習します。主に頚椎(特に頚胸接合部)のマニピュレーション及びモービリゼーション技術と頚椎のマッスルエナジーテクニックを指導します。その他、トラクション及び後頭下リリース等のより一般的なマニュアルセラピー技術を指導します。 講師:大貫 崇 氏 【講義2:テーマ】 「胸郭可動域改善ホームプログラムを手渡す前に知っておきたい呼吸の本質と実践」 《概要》 腰椎を安定させつつ、胸郭可動域を改善するリハビリやエクササイズプログラムは重要だとは分かっていても、実際にクライアントや患者さんに取り組んでもらう際にうまく伝わらないことはありませんか?もしくはHEP(Home Exercise Program)として自宅に持ち帰って取り組んでもらおうと思ってもなかなか実践されない、ということは起こっていませんか?数多くのメニューを渡してもなかなか忙しくて取り組んでもらえない、、、そんな時、胸郭の可動性を担保して、しかも体幹を安定させられるエクササイズをひとつでも良いから行ってもらえたら良いですよね。実は、それは同時に行うことが可能で、人間誰しもが行っている「呼吸」の動作にそのヒントが隠されています。本講座では、呼吸の重要性についてエビデンスを確認しながら、人間本来あるべき呼吸に着目して適切な呼吸の動作を理解し、胸郭回旋と体幹の安定を同時に叶えるエクササイズを実践しながら学んでいきます。 講師:寺田 昌史 氏 【講義5:テーマ】 「Well-breathing:横隔膜機能と呼吸機能の改善を基軸とした足関節捻挫及び慢性足関節不安定症のマネジメント」 《概要》 足関節捻挫は多くの人々にとって身近でありながら、軽視される傾向が強い運動器外傷である。本講演では、足関節捻挫およびその後遺症が横隔膜機能や呼吸機能に及ぼす影響についてのエビデンスを整理し、それらのエビデンスから足関節捻挫及び慢性足関節不安定症のマネジメントと二次予防の戦略について議論する。 講師:佐藤晃一氏 【講義3:Unleashing the power of athletic trainers】 《概要》人間は社会的そして感情的な動物であると言われています。しかしながら、近年においては社会性や感情のリテラシーを育むために必要であるとされている多様な人々との対面での関わり合いの機会が減少しています。このような社会状況において、アスリートを含めた組織のメンバーと対人で接することが不可欠であるアスレティックトレーナーの能力は組織にとって価値のあるものであると考えられます。 この講習では、アスレティックトレーナーが所属する組織や共同体の中で、メンバー間の架け橋、あるいはリーダーとして活躍する可能性と、そのために必要とされる基本となる考え方を紹介します。 特別講演(パネルディスカッション) 講師:佐藤晃一氏・一柳武男氏 ファシリテーター: 山口 大輔 氏 【講演:テーマ】 「アスレティックトレーニングスタッフの観点から見たチームの強さの鍵と選手のサポート」 《概要》 FIBAバスケットボールワールドカップ2023での日本男子バスケットボールの躍進は、日本社会に大きなインパクトを与えました。強さの背景には選手個人の能力とともに、協会やコーチ、そしてチームスタッフなど構造的な要因が大きく影響していることが取り沙汰されています。そこで、現在ご活躍が著しい日本のバスケットボール界に関わるアスレティックトレーナーの佐藤晃一氏と一柳武男氏のお二人をお招きし、アスレティックトレーニングスタッフの観点からチームの強さの鍵と選手のサポートについてお話し頂きます。ファシリテーターには元NBAサンアントニオ・スパーズでアスレティックトレーナーとして活躍した山口大輔氏をお招きし、日米のバスケットボールを支えるスポーツパフォーマンス&医療スタッフ目線で、日本男子代表チームの五輪出場権獲得の背景にある選手サポートやパフォーマンス強化の裏側に迫ります。 |
申し込み方法 | お申し込みはこちらのリンクから https://pro.form-mailer.jp/fms/de3ac6cf303062 (注:システムエラーのため、ページ下の申込フォームは使用しないでください。) |
お問い合わせ先 | JATO事務局 Email : registration@jato-trainer.org |